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「古都の呉服屋」セント オブ ジャバン

法事で色々なことが…

本日23日は
義父の25回忌法要でした。

心筋梗塞・脳梗塞を患い半身不随となり6年間の闘病生活の末、
最後は心筋梗塞の再発で旅立ちました。
昭和62年、まだ72歳でした。
現在のような介護保険制度もなく、義母と二人三脚の介護は大変なものでした。
30代まだ若かったから出来たのかもしれませんが、
家業をやりながら、ハイ、よく頑張りました…
呉服の売上も義父の時代より伸ばしました。(自分で褒めてますわ)

亡くなった日
リクエストの巻き寿司をお昼に食べたあと、
ベッドに座って呉服のお客様の事を機嫌よく二時間位話してくれました。
お茶の先生のTさんはこんな色無地がお好みだったとか~
昔を懐かしむような表情で次々と語ってくれました。
言語障害もありましたが、
紙に書いたり手振り身振りで十分意思の疏通は出来るまでリハビリで回復してました。

そのあと夕方に急変
救急車で日赤へ、そのまま帰らぬ人になりました。
晩ご飯に食べたいと言うので買いに走った鯛のお刺身も冷蔵庫に入ったまま~
悲しくてまさかと・・・

多分小6だった息子は、
通夜におじいちゃんが好きだったからと
落語のカセットテープを出して来て祭壇の前で流してくれました。

そんな義父の最後の日の様子や寒さを鮮明に思い出しながら、お経を聞きました。

「あれからもう四半世紀ですなぁ。あの時も寒かったですなあ」
とご住職様。

「正信偈和讃」をお坊さんと一緒に上げながら、ある事に気がつきました。

呼吸の話をして下さった先輩が、お経は息を吐きながら唱える、
声を出す時も(人の前で話す時)同じでそれが大事だとおっしゃってました。
まさに、私も息を長く吐きながらお経を詠んでました。
その方が声が通ると感じました。


温厚な義父でした。
彼が居てくれたから、この家で頑張れたなといつも感謝があります。。。


☆たかこ☆
by taaachan-55 | 2011-01-23 23:27 | 家族