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「古都の呉服屋」セント オブ ジャバン

塩釜・埠頭の夕陽を眺めて

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久し振りに貞山埠頭に行ってみました。
大震災の地割れや陥没で立ち入り禁止になっていた埠頭の復旧工事はまだ続いてました。

津波が押し寄せて枯れたままの並木も、
半壊?で建物の中は空洞だった巨大な倉庫も撤去されてました。
山積みされた車だけの瓦礫、
その膨大な量を見る度に切なくてかなしくて~~
この瓦礫の山も半分以下になってました。

金網が張られた跡地は、広々としてさえぎるものが無くなり塩釜港も見渡せます。
その前の海では糸を垂れた釣り人が数名、皆さん無言です。無心なんでしょうねー
波もなく静かな塩釜の海です。

ふと見た車のバックミラー、そこには真っ赤な夕日。
あまりに美しくて、車を降りて夕日の方向、金網の前まで進みました。

ゆうと二人、暫く眺めたその直後~~
唐突に見知らぬ釣りのおじいさんに、
「ヒラメが釣れますか?」
ギョッ(@_@。ギョッ(;゜∇゜)
(ヒラメ釣れる訳ないでしょ!!よ、私心の声)

「そんな良いのは釣れんよ」
やさしい口調で応えてくれました。


そしてまた夕日に向かって私と手をつないで歩きながらゆうは、
「たあちゃん、見て見て太陽もう半分になっているよ、はやいねぇー」

最近の宮城の日没は5時前、京都よりうんと早いです。
夕陽が瞬く間に落ちていく様子を体験し実感した4才君の言葉です。

※宮城へ越して来て、津波の跡も瓦礫の山も、その片付く様も、目の辺りにしてきた3~4才の1年半、
何もない津波の跡地、埠頭で、秋の夕陽を眺めた今日の日のことも含めて、ゆうにはどこまで記憶に残るかは分からないけれど…………

震災後、娘一家が被災地に転勤になったこともきっと何かしら意味があるのかも知れないなと又々思った塩釜の夕暮れでした。

たかこ(^^
by taaachan-55 | 2012-10-23 05:03 | 旅 お出かけ